忙しいうた、暇なうた

月 旧暦 4月20日 大安 壬寅 六白金星 Sofia Sonja V20 24933 日目

歌だけで、生活が忙しい様子や暇な様子を伝へられないものだらうか。世の中にうんと忙しい歌、暇な歌などあるだらうか。早速自分で試してみたいと思ふ。まづ忙しい歌から。

生きてゐるだけで忙し春の宵

生きてゐるだけで忙し夏の夢

生きてゐるだけで忙し秋の空

生きてゐるだけで忙し冬の朝

(評)同じ文句を使って季語だけ変へて並べるといふ、安直にして横着な手法であるが、4句並べることで一年中忙しい様子をそれなりに表現する効果をあげてゐる。しかし、忙しさを表すのに「忙し」とズバリその言葉を使ってしまふのはやはり技巧が稚拙と言はざるを得ない。

では次に暇な歌を。暇な歌は短歌の方が似合ふかもしれない。

仕事なき身にも土曜は土曜なり浅き夢見し春のあけぼの

(評)うーん、暇な歌と言ひながら、どこか忙しさを漂はす様なところがある。もっと大柄な発想ができないか。四季を通して暇な様子を一首のみで表すのが難しければ何首よんでも良いのでは。

今日の自作自演の「俳句の時間、短歌の時間」はこれでおしまひ。またいつか、いい歌ができたら発表します。

付録

こんなこと書いてる時こそ暇なれや葦の枯葉に風わたるなり