大和路 - 人麿神社

2019-04-04 (木)(平成31 年己亥)<旧暦 2 月 29 日>(赤口 辛未 二黒土星) Marianne Marlene 第 14週 第 25621 日

 

入鹿神社からまた少し歩いたところには「人麿神社」があった。今回の大和の旅は「山部赤人の墓」から始まって「人麿神社」で終はるので、ある意味では万葉の旅であったかもしれない。詩歌の国、日本ならではの旅ではある。柿本人麻呂はたくさんの歌を残した。百人一首には「あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」といふ歌が取られてゐる。古来、詩人は夜寝るときはいつもひとりで寝たのではないかと、あの名うてのプレイボーイであった在原業平においてさへ、うたを詠む時はさうだったんぢゃないかと、思ふことがある。人麿神社に置かれた歌碑には次の歌があった。「秋山の 黄葉を茂み 迷ひぬる 妹を求めむ 山道知らずも」恋歌は良いものと思ふが、現代は何か言ふとセクハラになることもあるので、気をつけないといけない。

 

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人麿神社の歌碑