大和路 - 入鹿神社

2019-04-03 (水)(平成31 年己亥)<旧暦 2 月 28 日>(大安 庚午 一白水星) Ferdinand Nanna 第 14週 第 25620 日

 

3月25日正午過ぎ、大和八木駅近くでレンタカーを返してから荷物をコインロッカーに預け、少しその近辺を歩いた。すると入鹿神社があった。蘇我入鹿が祀られてゐる。蘇我入鹿と言へば、飛鳥寺を思ふ。聖徳太子の時代、蘇我氏は日本に仏教をもたらすのに功績があった。そして、飛鳥寺蘇我氏の氏寺でもあった。その飛鳥寺のわきには入鹿の首塚がある。乙巳の変で入鹿は首をはねられたが、その首塚飛鳥寺にあるので、少し離れた場所に、それとは別に入鹿神社があるのは少し驚きであった。乙巳の変蘇我氏は滅ぼされてしまったけれども、蘇我氏には蘇我氏の言ひ分があったらうと思ふ。神社のパンフレットには次の様に書かれてゐた。「当社の社名について明治時代に橿原神宮造営にあたりに、皇国史観に基づいて神武天皇を祀る橿原神宮の近くに、逆臣である蘇我入鹿を神として祀るのは都合が悪いとして、祭神をスサノオに、社名を地名からとった「小網神社」に改めるように政府から言はれたが、地元住民はそれを拒んだ」と書かれてゐた。「入鹿神社は昔から首から上の病に霊験あらたかな神として信仰があり全国からお詣りが絶えない」とも書かれてゐた。

 

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橿原市小網町にある入鹿神社