ミートソース

2019-10-01 (火)(令和元年己亥)<旧暦 9 月 3 日>(大安 辛未 八白土星) Ragnar Ragna 第 40週 第 25800 日

 

同居人の歯の治療の日。ちょっとしたオペを受けて、帰りは僕と一緒に帰って来て、今日は何も食べられないと言って横になって休んだ。それで、僕は夕食を自分の分だけ作ることにした。自分の分だけといふのも薄情だが相手は食べられないのだから仕方がない。かういふ時、第一候補はお茶漬けなのだが、ざっと棚の中を見回すともう賞味期限の切れたスパゲッティがあった。同居人は麺などを茹でるのが苦手なので、ついつい手付かずに残ってゐたのだ。お料理をしない食材なら買ってはいけないし、買った以上は食べ切らねばならない。このスパゲッティを買ったのは僕だ。責任は僕にある。それで今夜はそれを茹でて食べることにした。ミートソースを作ってみた。最初にしてはうまくできたと自分で思ふ。ひき肉を炒めて、そこへ人参と玉ねぎのみじん切りにしたものを混ぜた。すりつぶしたトマトはスーパーで買って来たものを使った。やってみると意外に簡単にできるものだと思った。自分で食べた後の感想としては、もう少し強火で炒めた方が良かったかなと思ふ。人参などにやや芯が残る様な感触があったからである。

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「空には、もう細い月が、うらうらと靡いた霞の中に、まるで爪の痕かと思ふ程、かすかに白く浮んでゐるのです。」ー芥川龍之介杜子春」(季節のミスマッチが残念だけど)