スター・ウォーズ

火 旧暦 11月19日 大安 己卯 七赤金星 Natalia Natalie V53 24419日目

話題の映画「スター・ウォーズ」を見に行った。「見に行かうか」と声をかけたのは同居人であるが、僕も内心で見てみたい気持ちもあったからすぐに同意した。ところが同居人は明日の年末も明後日の大晦日も明々後日の元旦も働く当番に当たってゐるので、行くとすれば今日が良い。それで夕方、急遽行くことになった。あらかじめネットで席を押さえて行けば良かったのだが、行ってから切符を買ったらもう最前列しか空いてゐなかった。それでもホールに入ると満席では無かったので、何故あの席しか無かったのか分からない。窓口に並ぶ前に機械で買はうとしたらエラーが出て買ふことができなかったので何かをかしい気がした。ともあれ、この劇場は良い設備なのだが、儲からないのか今売りに出されてゐる。下手をすると、近い将来、町から劇場が消える心配もある。それはちと困ると思ふ気持ちもあって今日は映画館に来た。毎日今日ほどの客の入りがあれば潰れる心配もあるまいにと思ふ。映画の内容は良かった。未来SF型の内容でありながら、画面に登場するロボットなどはごく近い未来を感じさせる。ただ年老いた僕にはあまりにあちこちで爆発シーンがあるのが落ち着かない気がした。でもそれを言ふと若い人から嫌はれるかもしれない。話はうんと飛ぶが、僕が子供の頃は、育った町の映画館にはすることのないおっさんたちが暇をつぶしてゐた。上映中、時々後ろのドアとカーテンが開いて光が室内にもれ、もぎりのおばさんが「〇〇さーん」とか語尾の下がる特有のイントネーションで客たちに呼びかけるのだ。するとどこかで影が動いて出口へ出て行き、表で面会人に会ったりしてゐた。のんびりした時代もあったなと思ふ。もし上映作品が「スター・ウォーズ」であったならいかに昔でもそんなことはできなかったろうと思ふ。