自由時間

2019-01-26 (土)((未定)1 年己亥)<旧暦 12 月 21 日>(友引 癸亥 六白金星) Bodil Boel 第4週 第 25552 日

 

年金生活に入ってはや5年が過ぎようとしてゐる。この間、僕は本当に自由を楽しむことができて誠に素晴らしいありがたい時間となってゐる。実は僕にはかつてこの様な自由を楽しむ時期があった。それは大学時代である。高校時代の僕は、勉強がそれほど嫌ひなわけでもなかったつもりなのだが、大学受験を控へて、どこかの大学には合格しなければならないといふプレッシャーがあった。数学の勉強を始めると、いや、英語が大事ではないかと思ったり、それで英語を少しだけ始めると、いや、古文の文法がよくわかってないと思ひ出されたり、とにかくそはそはして何も手につかなかった。落ち着いて本を読むことなど皆無であった。それ自体、あまり勉強が好きでなかった証拠なのだが。そんな僕は何とか大学に進学するとそれまでのプレッシャーが抜けて、自由を味はった。やっとこれで自分の好きな勉強ができるのではないかと思った。その時の気分と年金生活に入った気分とは心の状態がとてもよく似てゐる感じがする。実際、会社勤めをしてゐた頃はやはりプレッシャーに晒されてゐたと思ふ。あの時の若かった気持ちに戻って、今日も与へられた自由に感謝しながら一日を過ごした。

 

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新聞を 取りに出るさへ 物憂げな つむ白雪の 土曜日の朝