iPhone X の発売

金 旧暦 9月 15 日 大安 甲午 三碧木星 文化の日 Hubert Hugo V44 25105 日目

明治節は毎年晴れる」これが子供の頃に体験したジンクスのひとつであった。最近はどうであらうか。今年の11月3日のスウェーデンでは、菊の香高きとはいかないが、秋の空すみ、身に沁みる様な日差しが注いだ。晴れのジンクスは外つ國國にても有効かなと思ひ出したほどである。今日は家に来られる方があって朝からお待ちしたのだが、途中で鉄道事故ありとの連絡あり。電車とトラックとが衝突、けが人の報告はなかったものの、事故車両に乗り合はせてきっとびっくりなさったことでせう、結局今日は来られなかった。机に戻って新聞などに目を通すと、今日は iPhone の最上位機種 X の発売開始日とあり。これは日本の新聞でもスウェーデンの新聞でも、ともにウエブ上で見た。世界一斉に発売開始かもしれない。Apple からは買ひませんかとメールまで来た。が、その様に新機種に振り回されては身が持たない。今の iPhone で十分です。有機ELパネル採用とか、顔認証とか、ホームボタンなしとか、新技術が色々紹介されるが、僕は年老いたせいかどれにもあまり惹かれない。新技術についていくためには、それなりに投資せねばならないのかもしれないが、自分の本当の生き方をじっくり考へることと技術の進歩に乗り遅れないこととを両立させるのは難しい。AI スピーカーなどもまだ買ひ時ではないと思ふ。基本設定で特に言語の指定をしなくても、聞こえて来る言葉がどこの国の言葉であるかを瞬時に判断して、多国語が混ざっても方言が混ざっても柔軟に対応する AI スピーカーが出現すれば、購入を考へても良いかと思ふ。電気自動車なども、蓄電池の充電時間が半減したとか新しいニュースが次々に新聞を賑はすので、早く買ふと損である。かうして、明日はもっと良いものが出るかも、と期待しながら何も買はずに技術の完成を待つうちに年老いて、身の回りでは結局古いものだけ使って一生を送る。それもまた、ひとつの生き方ではないかとこの頃思ふ。