ゆで卵と生卵

土 旧暦 9月 16 日 赤口 乙未 二黒土星 満月 Sverker Alla helgons dag V44 25106 日目

まだ仕事をしてゐた頃は、朝食は自分で準備して一人で食べて家を出るのが日課であった。そんな生活であったことが想像できないほどに、最近は朝食を二人で食べる様になった。僕が自分で食事の準備をすることはほとんどなくなった。家事といふものは、些細な点でその人なりのやり方があるものだ。ふたりのやり方を一つにしようとすると、お互ひに細かいことをたくさん指摘せねばならなくなり、相手は嫌気がさす。任すところは任せて、一切口出しをしない、といふやり方が一番良いと思ふ。ところで、朝食にはいつもゆで卵が出る。昨日の朝、僕は置かれた卵が生卵である気がして、割る前にちょっとテストをしてみた。テストと言ふのは簡単で、食卓の上で卵を回転させ、上から一瞬手で押さへて放す。卵がピタリと止まればゆで卵であるし、まだ回らうとすれば生卵である。このテストで僕は生卵であることを確信し、同居人に「この卵は生だね」と言った。同居人は、僕が割らずにそれを言ひ当てたことを「スゴイ」と言って褒めた。褒められるほどのことでもないのだが、、、。今日は Alla Helgons Dag で祭日であるのだが、同居人は午後から仕事に出て行った。人手が足りないのかよく声が掛かる。それで、町の共同墓地へ行くことを今年は取りやめた。