火 旧暦 9月4日 赤口 己未 二黒土星 Frans Frank Kanelbullens dag V40 24699 日目
日本の家は窓や戸がたくさんあるので、風を採るには良いのだが、出かける時の戸締りに時間がかかる。閉め忘れがない様にするために、僕はいつも戸締りチェックの出発点を玄関と決めて、その場所から壁沿ひに壁をなぞる様に反時計回りに窓と戸を閉めて回る。そして一巡して玄関に戻って来る。これで閉め忘れの窓はないと自分に言ひ聞かせることができる。夏の暑い日は、窓を閉めると直ちに家の中が暑くなるので、この作業は出かける直前までできない。外出用に着替へ、持ち物チェック、火の用心、戸締り用心をこの順でやるが、これだけのことをなるべく素早くやっても時間がかかるので、５分は見積もる。それで外出が億劫になる。集合住宅の場合に比べて、出かけるまでの支度の仕方が随分違ふものだ。家に誰かが留守番して居てくれると、グッと外出し易くなる。二人とも外出する時でも、このお出かけ前チェックは人に頼らずに必ず自分の目で確かめることにしてゐる。自分のメモリーのリフレッシュのためでもあるが、言葉だけでやりとりしながら相手に何かを頼むと、「相手が受けてくれると思って手を出さずに居たら二人の間にボールが落ちてしまった」に似たことが起きないとも限らないからである。
