簾戸(すど)

木 旧暦 6月25日 赤口 辛亥 七赤金星 Botvid Seved V30 24631 日目

暑い一日であった。気温は手元の温度計で34度まで上がった。あちらの部屋、こちらの部屋の窓や戸を開け放って室内に風を通せば、時々やさしい風が囁く様に肌を撫でて通りすぎていく。ひとり身にはこの夏風のやさしさが身にしみる。庭の草を少し取りたいのだが、熱中症にでもなるといけないので、そのままにして家の中で静かにしてゐる。今回の滞在の目的は病気の治療なのだ。近くの図書館へ歩いて行って、涼しい場所で時間を過ごすのも一つの選択であるのだが、そこへ出かけるためには、あちらの部屋、こちらの部屋の窓や戸を全部閉めて回らねばならず、これが結構面倒で、ついつい出かけるのが先延ばしになる。外出する時はなるべく用事をまとめて外回りをすることになる。二、三日前、座敷の障子を簾戸(すど)に入れ替へてみたのだが、これがなかなか季節感があって良い。多分もう何十年も使はれたことのない簾戸であったが、家の整理をした時に、戸の入替をし易い場所にしまってをいたのを、今年は夏に家に居ることになったので、出して使ってみたのである。Opportunity of Things. あらゆるモノは然るべき時に使はれてこそ生きるのだ。