そうめんとひやむぎ

水 旧暦 7月15日 先負 辛未 五黄土星 Verner Valter V33 24651 日目

僕はこの年に至るまで、そうめんとひやむぎはどう違ふのか知らなかった。何度か説明を聞いたことがあったに違ひないのだが、自分の中にその違ひを知りたいといふ感情がないものだから、聞いても頭に入らなかったのだと思ふ。今はネットで何でも調べられるから、そうめんとひやむぎの違ひももちろん調べられるのであるが、僕はその様な説明としての違ひを求めてゐるのではない。実際に出されたものを食べてみて、「あ、これはそうめんだ」「あ、これはひやむぎだ」と即座に判断できることが大事ではないかと思ふのだ。もう日本に滞在する日数も残りが少なくなって、冷蔵庫の中のものを捨てずに無駄なくきっちり食べきりたい。使ひさしの「めんつゆ」も食べきるために、そうめんとひやむぎを買ってきて昨日今日と連続して食べた。自分で作って食べてみて、僕はそうめんとひやむぎの違ひがはっきり分かった。ちょっとした発見であった。嬉しいな。そんな些細な違ひでも知ってゐると人生は楽しいものだ。人に作ってもらったものをただ口に運んでゐるだけでは、食材の違ひにも無頓着になるのではないかと思った。