高浜3号機の再起動差し止め

月 旧暦 2月6日 先勝 乙未 二黒土星 Matilda Maud V11 24495 日目

津地裁は高浜原子力発電所3号機の再起動差し止めを命じた。僕には納得がいかない。司法の独立を超えて司法の専横といふ気がしないでもない。その判断が正しいか間違ってゐるかは畢竟誰にも分からないから、間違ってゐるのは無論僕の方かもしれないのであるけれども、それだからと言って裁判所の判断に「ごもっともです」とはとても言ふ気になれない。世界の情勢を見渡すと、全体として不安定な方向へ向かってゐる。我が方には何の落ち度もないと言ひ張ったところで、これからの国際社会の中で日本が孤立化してしまふ恐れが決してないとは言ひ切れない。何も頭からよその国を敵対視せよといふのでは決してないが、仮に国際社会で理不尽な扱ひを受けた場合でも、食糧とエネルギーだけはある程度において自給できる態勢を日頃から築いておくことは重要であると思ふ。昨今はそんな要請が日に日に高まってゐるのではないかといふ気がして仕方がない。そんな観点からは、原子力発電所の果たす役割は大きいと僕は思ふのだ。福島で未曾有の事故を起こし、原子力の信用が失墜したことはまぎれもない事実で、そのことはどんなに反省してもしすぎることはないが、原子力にもう一度の機会を与へなければ日本は再生できないと僕は思ってゐる。先の戦争が起きた原因は色々とあるだらうが、石油が枯渇したためにそれを求めて日本は南進せざるを得なかったといふ一面があったことを忘れてはいけないと思ふ。