聖母マリアの受胎告知の日

日 旧暦 2月5日 赤口 甲午 一白水星 Greger Jungfru Marie bebådelsedag V10 24494 日目

ルカ傳第1章には、御使ガブリエルが神より遣され、ガリラヤの町に住むマリアの許に来て、「なんぢ孕りて男子を生まん、その名をイエスと名づくべし」と告げられたことが記されてゐる。このことがあったのはイエス・キリストの生誕日の9か月前とされ、本当は3月25日なのであるけれども、スウェーデンの教会暦では1953年からは、3月22日から28日までの間の日曜日にその祝日を移動する様に改変された。これは、復活祭が「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定められてゐるために、年によっては早く復活祭を迎へることがあることと関係してゐると思ふ。今年の例でいけば、春分の日は3月20日、その後の最初の満月は3月23日、その次の日曜日は3月27日となる。この日が復活の日である。するとその二日前の聖金曜日は3月25日となり、この日は聖金曜日にして聖母マリアの受胎告知の日にも重なってしまふ。この様な場合、きっと教会の行事が複雑になってしまふために、受胎告知の日を移動させることにしたのだと思ふ。今年の場合の様に、3月22日から28日までの間の日曜日に移動させても復活祭と重なり、繰上げ移動させてもなお復活祭の直前の日曜日 Palmsöndagen (今年の例では3月20日)にも重なってしまふ年は、さらに1週間前倒しする慣例になってゐて、このために今年はまだ3月13日であるといふのに受胎告知の日になったのだと思ふ。3月の教会暦は忙しさうである。