新技術の時代

土 旧暦 2月4日 大安 癸巳 九紫火星 Viktoria Kronprinsessans namnsdag V10 24493 日目

何気なく新聞の見出しだけに目を通すと「さうか」と読みすごしてしまひがちであるが、技術の世界で、昔であればその一つ一つが何年かに一度の画期的な出来事である筈なのに、最近は同じ日の新聞記事にそのレベルの記事が複数埋め込まれたりするのでこちらの感覚がをかしくなってしまふ。例へば、グーグルが開発した人工知能の「アルファ碁」が世界でもトップ棋士である李九段に3連勝したニュース。これは本当にすごいことと思ふ。人間の心理としては、2連敗して追い込まれるともう後がない焦りを感じるが、人工知能は仮に2連敗してもそのことが3戦目に影響することはない。人工知能はどんな背水の陣の状況下でも平然として冷徹無心に碁を打てる。これが機械の優れたところだ。このニュースは人工知能が人間の能力を超えつつある歴史の一里塚になると思ふ。同じグーグルでも自動運転技術では 200万キロ以上走って初めて接触事故を起こしたニュースも見た。時速3キロで走行中、右側前方に発見した砂袋を避けようとして左に寄ったところ、左後ろから時速24キロで来たバスに接触したとのことである。もしこれが人間が運転する車同士であれば、「おめえが悪い」と言ひ争ひになるところかもしれないが、一方が機械の場合には人間は決して悪者にはされないのである。機械の優れたところはどんなに相手に非がある状況でも「悪かったのは私です」と素直に謝ることである。事故を起こしたことは一つの汚点ではあるが、状況的に情状酌量の一面もあり、もっと言ふなら、自動運転技術の完成度もここまで来たかといふ感慨もないではない。さらなる改良を望むけれども、「これから君の車を追い越すよ」といふサインとして運転手は後方からビームを2回発することを義務づけるなどの新しい交通ルールができても良いのではないかとも思ふ。さらに自動車の話題としてはホンダが燃料電池車 FCV を発売した。FCV はトヨタが先行してゐるが、ホンダの FCV もかなりいい線で健闘しそうな雰囲気がある。電気自動車と燃料電池車とを比較して消費者はこれからどちらを選択することになるか、価格の面では電気自動車の方が安く有利になるのではないかと思ふが、、。この競争は昔のビデオの VHS 対 β の競争よりも遥かにエキサイティングである。