水素社会は来ないのか

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先週の日経の記事の中でやや気になったのが、アメリカのテスラ・モーターズ CEO イーロン・マスクが「水素社会は来ない」と断言したといふ記事である(1月18日)。影響力の大きい人の発言であるだけに気になった。電気自動車はいつどの様に充電すれば良いのかといふ点がそれを選ばうとする消費者の最大の関心事ではないかと思ふ。電池を長持ちさせるためにどんな充電の仕方が良いのかも開発される電池の種類によって違ふかもしれないが、日常生活の中で残量に応じて充電時期を選ぶことはなかなか容易ではあるまい。でも、一回の充電で走行できる距離がさらに伸びて、もしも充電にさほど手間がかからなければ、電気自動車は構造もシンプルであらうし、消費者がそちらへ動くことはあり得ると思ふ。購入後もまるでスマホのOSを更新する時の様に、時々、操縦のアプリを更新して最新のソフトにできる使ひ方も魅力的である。けれども、もし世の中がその方向へシフトすれば電気はますますインフラとしての重要度を増し、災害時の電力不足の困難に対して無力になると思ふ。その点、燃料電池車はスマートシティの電源の一環ともなりうるし、電源の多様化といふ意味で社会的意義は高い。これからの社会、電気がますます重要になることは間違ひない。一体誰がその電気を起こしてくれるのか。今は原油が安いが、エネルギー危機に対して僕らはもっと敏感にならないといけないと思ふ。