お坊さん便の是非

水 旧暦 12月18日 大安 戊申 九紫火星 Göte Göta V4 24448 日目

アマゾンがお坊さん便といふサービスを始めたことから、仏教団体からは反対の声が高まるなど、日本ではちょっとした話題になってゐる。かういふサービスが始まることはもう時代の流れであって、賛否を議論したところで流れは誰にも変へられないと思ふ。従来のお寺の経営は檀家によって支へられて来たし、檀家にとっては、お寺への毎年のお布施は、見方によってはもう一つの税金の様にも考へられるものであった。しかし、地方では過疎化が進むし、檀家に頼るだけではやっていけないお寺も出てくるのではないかと思ふ。檀家だけで地域のお寺を守って行くのは難しい時代にさしかかってゐると言っても良い。さうであればお寺としてはお坊さん便の流れに乗ることも一つの方法ではないだらうか。仏教の本質は「諸行無常」にあると思ふし、それにしたがへばお寺のあり方も時代によって変はるのも自然なことと思ふ。この様な時代の移り変はりの中から、ごく少数であっても、真の聖職者としてのお坊さんが現れてくれることを期待したい。