人間はどこまで楽しくなるのか

月 旧暦 12月7日 赤口 壬寅 三碧木星 Bodil Boel V5 24093日目

昨夜に引き続き、NHKスペシャル NEXT WORLD 「人間はどこまで楽しくなるのか」を見て、前回に続いてまた衝撃であった。仮想現実の技術を駆使して、この地上のどこへでも、あたかも自分が本当にその場へ足を運んだかの様に体験できると言ふ。見るもの聞くもの触るものなど、自分の五感がそのまま全部騙された様になるので、それはもう大型スクリーンに映された映像を見てゐるだけとはぜんぜん違ふ体験である。亡くなった身近の人の詳細な記録を入力すればその人の霊を持つロボットができて、いつでもその人と会話ができる技術も驚きである。個人的な情報が広範にしっかりと保存されたデータベースがあれば、その人間をロボットとしてほとんど生き返らせることができると言ふ。この様な番組を見ると、ぼくたちの住むこの現実の世界も、実は五感が騙され続けてゐるだけで、本当は別な世界があるのではないかと思はれて来る。人には誰も、自分が目には見えない愛の力で守られてゐることを実感することがあると思ふが、その様なことも科学的に解明される時代が来るのかもしれない。しかし一方で、知れば知るほど謎は深まるばかりと言ふ気も同時に起こる。文明が進めば進むほど神の一撃が怖い。