高倉健さん

火 旧暦 閏9月26日 仏滅 癸巳 四緑木星 Lillemor Moa V47 24024日目

高倉健さんがお亡くなりになった。一般に映画やテレビで見かけるだけの有名人と我々一般視聴者との距離は随分遠いものであるけれども、それでも人によっては身近に感じる人もある。面識もない人なのに身近に感じると言っては失礼かもしれないのだが、かっこいいなと思ふだけでなくて、何かしら、その生き方を自分も少しで良いから真似してみたいと思はせるものを持った人がある。高倉健さんはまさにさういふ人ではなかったかと僕は思ふ。若い頃はさほどにも思はなかったが、年を経るごとにその思ひは強くなった。訃報は悲しい知らせには違ひないが、これも天命と思へば、あの人はきっと、この世への未練を何も残さずに、さっぱりと逝かれたのではないかと推察する。月並みな挨拶で別れを告げるにはあまりにも惜しい人である。