衆議院解散へ

木 旧暦 閏9月28日 赤口 乙未 二黒土星 Pontus Marina V47 24026日目

17日に国内総生産がマイナスになったと発表された。4月に消費税が8%に上がった後、経済成長が思惑通りには進まなかったと判断されて、次なる消費税10%への引き上げは先送りとなった。これとは別に小渕経済産業相と松島法相のダブル辞任問題もあり、安倍政権の支持率は下がる一方であった。このまま行けば政権が揺らぐかもしれない。今解散すれば、低下したと言ってもまだ支持は得られるだらうから、長期政権を目指すには今の解散が有利であると言ふことらしい。失はれた20年は政権交代劇の20年でもあった。経済が成長しないからと言って、それは政策が悪いからだと非難しあって、ああでもダメ、かうでもダメと日本が悩んだ様子を政権交代劇の歴史は語ってゐる様でもある。色々やってみることは良いことかもしれないが、外国から見るとあまり激しく政権交代を繰り返す国は信用されないのではないかとも思ふ。東京オリンピックを控へることもあり、経済の動きは過去2年に活性化した一面があるが、一方で増税により国民の生活は楽になってゐないと野党は言ふ。良いと思ふ人には良い社会かもしれないが悪いと思ふ人には悪い社会で、そのバラツキはいよいよ大きく、全体を単純に平均して一点で代表させて、どれくらい良い社会かと詰め寄っても全体像がつかめない。かういふ時代には政治に多くを期待して不平をならすよりも、一人に還って自分の生き方を工夫することの方が道が開ける気がする。つらいこともあるだらうが、どう転んでも日本国民は地球全体から見れば恵まれてゐることを忘れるべきではないと思ふ。