タンスの搬入

日 旧暦 9月12日 友引 己酉 三碧木星 Bror Den helige Mikaels dag V40 23979日目

ニュースで台風18号が近づいてゐることを知らなければ、ちょっとお天気の愚図ついた日曜日に過ぎず、傘の要らない程度の降りでもあったので、昨日の庭仕事の続きも無事完了した。それにお墓参りも済ませることができて、良い休日であった。台風の影響はこの辺ではどうも明日あたりに大きくなるらしい。ところで昨日は僕にとってもう一つイベントがあった。それは思ひ出のタンスが家にやって来たことである。まだ昭和の末頃に日本の会社をやめてスウェーデンに移ることを決意した時、タンス3棹その他家電類等はヨーロッパまでも引越させることは出来なかった。タンスの方は姉が何とか預かってくれることになったので、爾来27年間も預かってもらったのである。僕が定年で会社を辞めて時々日本に来て、実家の整理をしてゐたら、姉からあのタンスを何とか引き取ってもらへないかと相談されて、先日家にあった古いタンスを捨てて、その部屋の床を補強して、そのタンスを受け入れたのである。そのタンスは昨日やって来た。一番大きな一棹だけは、入口が狭くて入らなかったので次の間の納戸に置くことになったが、何とか収まった。モノを持たない主義ではあるけれども、職人がおそらく丹誠込めて作り上げたタンスをそんなに簡単に処分する訳には行かない。結婚した時、相手の母がタンスだけは是非持たせたいと言って購入した持参品であるので、その心持ちを思へばむげには出来ない。タンスに心があるなら、この引越を喜んだだらうか。