御嶽山噴火の被害

水 旧暦 9月8日 仏滅 乙巳 七赤金星 Ragnar Ragna V40 23975日目

御嶽山噴火の死者は48人になった。救助活動も危険を伴ふので大変な作業であると思ふが安否を気遣ふ家族の人は居ても立っても居られないとも思ふ。心肺停止であった人たちは次々に死亡が確認された。冬山登山には危険が大きいと認識してゐたが、夏の山歩きでもこれまでにあまり意識されなかったリスクがあることを見せつけられた。僕は一度だけ富士山に登ったことがあるが、細い登山道に人がぎっしりつながってゐたことを覚えてゐる。ああいふ状況で突然山が噴火したら逃げられないと思ふ。さらに、登山をしなければ安全であると言ふ保証も無い。西暦79年、イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市ポンペイが噴火で全滅した話は有名である。市民が逃げ惑ふ中、あっと言ふ間に町全体が火山灰に覆はれた。その様な規模の噴火がこの地上に再び起こらないとは限らない。御嶽山噴火は、より大きな災害の恐れへの重大な予告であるかもしれない。しかし、それへの対策は何も無いと思ふ。