男と女の間には

月 旧暦 10 月 3 日 赤口 辛亥 四緑木星 Pontus Marina V47 25122 日目

男と女の間にしか成立しない感情ってあると思ふ。でも、男同士、女同士でも似た様な感情はある様な気もする。例へば、夏目漱石の「こころ」に出てくる私の先生への思ひは普通の師弟関係以上のものがある様に思はれる。また、ペギー葉山が歌った「学生時代」の歌詞に「その美しい横顔、姉の様に慕ひ」とあるところなど、普通の女の友情以上のものがある様な気がする。すると男と女の間にしか成立しないと思ふ感情は、ただの思ひ過ごしだらうか。性的少数者の人権擁護を考慮するためには、そもそも男とか女とかを論じない方が良いのかも分からない。男らしい、女らしい、といふ言ひ方は要注意と言ふ。男とはこんなもの、女とはこんなもの、とはじめから決めてかかってゐるからだと言ふ。でも、それを言ふなら、人間が人間らしく生きると言ふ言ひ方も、固定観念に捕らはれてはゐまいか。男と女の間には、特別な感情がなくてもある種の緊張といふものが昔はあった様な気がする。今はそれがなくなった。いや、さう思ふのは、単に僕が年をとっただけのことかもしれない。人への憧れ、、、青春って良いなあと思ふ。