文明はいつか、、、

木 旧暦 9月9日 大安 丙午 六白金星 上弦 Ludvig Love V40 23976日目

人の生き方には慣性の様なものがある。昨日までの生き方と全く違ふ生き方を急に今日からしてみようと思っても、なかなかさうはいかない。自分の方から生き方を変へようとしなくても、社会が変はるのでそれに合はせる様に自分の方が変へさせられることもある。産業革命の前と後では人の生き方は変はったと思ふ。最近では、インターネットやスマホを利用する前と後では人の生き方が変はったと思ふ。そしてそれが人間の精神のあり様に少なからぬ影響を与へてゐる。この変化があまりに急激であるので、人間の持つ慣性が対応出来ない。一部の人はそれをイノベーションと呼び、更なる次のイノベーションを起こさなければ成長は無いなどと必死になる会社もある。だが、イノベーションなど人類の歴史では何百年に一度しか起こらないのが当たり前である。それを急激に起こさうとするから社会のあちこちに歪みが生じる。多くの人にとっては自分が望む訳でもないのに便利な社会に慣らされて、そしてもう元へは戻れないところまで連れて行かれて、その上である日突然、津波にのまれたり、火山灰をかぶったりする。この便利な文明はいつか崩壊するのではないか、そんな危惧をどこかに抱きながら毎日生きてゐる。