「燃えるゴミ」のアイコン

金 旧暦 7月6日 赤口 甲辰 五黄土星 Per V31 23914日目

日本で何か品物を買ふとその包装に「プラ」とか「紙」とか書かれてゐて、資源ゴミとして出す時の分類を示してゐる。ところが、例へば「餃子のタレ」とか芥子とか納豆とか肉とか、もはやその包装を再利用することは明らかに難しいと見なされるものについても、平気でその様な印刷がなされてゐる。もし消費者が本当に再利用のためにそれらを奇麗に洗って資源ゴミとして出さねばならないとしたらそれは膨大な手間になり、実際的ではない。僕が不思議に思ふのは「これは燃えるゴミとして出しなさい」と言ふ趣旨のアイコンが用意されてゐないことである。生産者にとっては工場から送り出す製品の上に「燃えるゴミ」と言ふアイコンをつけるのは忍びないのかもしれないが、それならば「回収不要」とか、「ワンススルー」とか、ともかく「使用した後は燃えるゴミとして出せ」と言ふ趣旨のアイコンを誰かが発明して全国共通に徹底させるべきではないかと思ふ。例へば140gマーガリン相当以上の大きさの容器については資源ゴミとして「プラ」を表示するが、それ以下の小さな容器や洗浄の難しいことが予想される製品の包装には「回収不要」と表示して燃えるゴミに回す様に促す。その判断を各消費者個人にその都度任せるのでなく、製品を製造する時からその様に指定してしまふのである。さうした方が資源ゴミを回収させようとする市民の意識は高まるのでは無いかと思ふ。