ゴミ箱

2020-01-21 (火)(令和2年庚子)<旧暦 12 月 27 日> (友引 癸亥 六白金星) Agnes Agneta 第 4 週 第 25911 日

 

僕がスウェーデンの社会で感心することのひとつは散歩道の随所にゴミ箱が設けられてゐることだ。ゴミ箱があるといふことは、そこに集まったゴミを回収に来る人があるといふことだ。我が家の近所では、どの地点からゴミ箱を探して歩いても5分以内には見つかると思ふ。僕は散歩をする時、道にゴミが落ちてゐれば拾って最寄りのゴミ箱に捨てる様にしてゐる。ゴミ箱が用意されてゐるからそんな事ができるのである。日本で同じことをしようとすると、ゴミ箱が見つからないので、拾ったゴミは家まで持ち帰って、家庭のゴミとして出さねばならない。さうであるので、道に落ちてゐるゴミを拾ふ人もゐなくなるのではないかと思ふ。昨今はプラスチックゴミの回収の大事さが言はれるが、道に落ちてゐるゴミの大半はプラスチックゴミである。日本では家庭のゴミを持ち込ませないことやテロ対策のためにゴミ箱がないのかもしれない。ゴミ箱がある社会とない社会と、どちらが良い社会であるのか分からないが、随所にゴミ箱がある町の方が僕は好きだ。

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冬の夕暮れ