白鵬のV30

日 旧暦 7月1日 先勝 己亥 一白水星 新月 Marta V30 23909日目

大相撲名古屋場所千秋楽をテレビで見た。豪栄道琴奨菊の対決がひとつの山場であったが、豪栄道が勝って両者は共に12勝3敗となった。結びの一番は白鵬日馬富士との対決であった。日馬富士は立ち上がりから一気に攻めたが白鵬は残った。白鵬にはやや苦しい展開で始まったが試合が長引くにつれ心理的日馬富士の不利が見えた気がする。どちらが先に動くかについては駆け引きもあるのだらうが、機を見て白鵬は上手出し投げで日馬富士を敗った。この瞬間に白鵬は13勝2敗で優勝が決まった。30度目の優勝で、それは大鵬千代の富士に続く記録であると言ふ。もし敗れてゐれば優勝決定戦は3敗同士による巴戦となるところであった。琴奨菊にとっては初優勝の機会を逸したことになり残念。豪栄道はこの一番に勝ったことで大関昇進が確実視されると言ふ。インタビューでそのことに感想を求められると「ありがたうございます」と答へた。昇進は日本相撲協会が決めることであって、NHKでも新聞社でも無い筈だ。それが正式に決まる前に報道陣による質問があれば、「下馬評にはお答へ出来ません」と答へて、相撲人として報道陣の僭越に一矢を放てば良いのだ。その様に答へる力士をまだ見たことが無い。