稀勢の里の引退

2019-01-16 (水)((未定)1 年己亥)<旧暦 12 月 11 日>(仏滅 癸丑 五黄土星) Hjalmar Helmer  第3週 第 25542日

 

稀勢の里が引退を宣言した。ご苦労様といふ気持ちもあるが、率直にいふともう少し粘って欲しかった。横綱であることのプレッシャーは僕ら凡人には分からないものだから勝手なことを言ふのだが、人間には誰にも浮き沈みがある。相撲取りはその差が目に見える形で結果になって顕れてしまふので、ある意味で全ての人にとってのお手本になる。横綱に昇進した時は嬉しかっただらうと思ふが、下手に横綱にならなかった方が稀勢の里は長い土俵生活を送ることができたかもしれない。横綱といへば鶴竜はすでに2敗した。白鵬は今日まで4連勝だが、その内容は決して盤石ではない。この分では今場所の優勝は難しいのではないかと思ふ。豪栄道栃ノ心の4連敗も痛い。先場所と大きく違ふのは逸ノ城だ。時間の長い大相撲を取る様になった。今日は豪栄道を相手に長い戦ひを戦った。最初豪栄道に土俵際まで押されたが、先場所までの逸ノ城であればあそこでヘナヘナと力が抜ける様に負けたのだが、今日はよく残って粘りを見せた。稀勢の里の引退で土俵が寂しくなったが、強い横綱が健在の時代には、日本の社会も安定して落ち着く傾向がある。若い人たちに頑張ってもらひたい。

 

f:id:sveski:20190117041706j:plain

津軽海峡が見えないけど冬景色