太陽嵐の脅威

土 旧暦 6月30日 大安 戊戌 二黒土星 Jesper V30 23908日目

僕らは今後迫り来る危機に対し、それらをどの様に回避できるか、その対応を考へながら生きてゐる。南海トラフ地震とか、首都直下型地震とか、火山の爆発とか、いづれ日本を襲ふ恐れがあることは繰り返し新聞等の記事に見るところである。それが単なる机上の心配ではなく、1995年に阪神大震災、2011年に東日本大震災が起きたことでその脅威が身近に切実に感じられる。しかし、危機はこの他にも食糧危機やエネルギー危機となって迫り来るおそれも潜在的にある。考へられるもっと恐ろしい危機は太陽嵐(solar storm) であるかもしれない。太陽からは絶えず太陽風と呼ばれる高エネルギーの荷電粒子が流れてゐるが地球の磁場に補足されてバンアレン帯を成してゐる。それによって地球は守られてゐると言っても良い。ところが、大規模な太陽フレアが発生すると流れ出る電磁波が爆発的に増えて太陽嵐が起きる。太陽嵐が起きると例へば強い誘導電流で発電所の設備等が破壊され地上のあちこちで大規模停電が起きると言ふ。地球を回る人工衛星も機能を失ひ、インターネットもつながらなくなる。クラウドに置いた筈のデータも破壊される。GPSも無論使へない。学者によっては文明が1700年代まで後退すると恐ろしいことを言ふ人もゐる(今日の Södermanland Nyheter の記事で読んだ)。実はその様な太陽嵐はちゃうど2年前の2012年7月にも発生したが、爆発的な太陽嵐の流れの部分が地球の軌道をかすめる程度であったので被害が無かったのだと言ふ。僕は現在スウェーデンに住んでゐて、ネットで飛行機の切符を手配すれば、いつでも日本へ行き来できると安易に考へてゐる。しかし、本当の危機に襲われた時にはこの身は一切から遮断されてしまふ。想定すべき災害の規模がどんどん大きくなる様で、どう対処して良いか分からない。