東日本大震災から10年

2021-03-10 (水)(令和3年辛丑)<旧暦 1 月 27 日> (先負 丁巳 九紫火星) Edla Ada  第 10 週 第 26325 日

 

東日本大震災から10年の月日が流れた。あの日を境にしてその前と後とでは多くのことが変はってしまった。直接に被害を受けた方はもちろんのことであるが、被害を受けなかった人もあの出来事が起きたことで生き方とか考へ方が変はったと思ふ。人は誰も早い復興を願ふが、その思ひの中には早くあのことを忘れたいと言ふ気分もあるかしれない。僕自身、10年が経った今、自分は一体どれだけ変はったのかなと思ふ。平和に戻れば、いつかまた昔に戻っていくのが人間の弱さだと思ふ。それは受けた痛みが骨身にしみてゐないからかもしれない。今のコロナ感染症も、この嵐が過ぎ去った後にニューノーマルの時代が来ると言はれるが、それはどの程度のものかしらと思はないでもない。もう元へは戻れない、と言ふ人もあるが、元のあの時代に戻りたいと思ってゐる人は多いと思ふ。天は人に向かって、「これまでのあなたの生き方を改めなさい」と繰り返し呼びかけてゐる様に感じる。災害のたびに生まれ変はる機会が与へられるのに、それを僕はどれだけ真剣に受け止めてゐるだろうかと思ふ。震災記念日にはせめて、被害を受けた人たちのことを思って、静かに過ごしたい。

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今日も寒い一日であった。