サービスの頃合ひ

水 旧暦 11月16日 友引 戊午 六白金星 Abraham V51 23689日目

サービス業といふのはむつかしいものだと思ふ。飛行機にチェックインしようとする時に、この頃は機械に向かって自分でチェックインできるやうになってゐて、それはそれで便利であると思ふのだが、そこへわざわざサービスのお兄さんが寄って来て、口を挟んであれこれ説明するのである。その人の言ふことにも注意を払ひながら画面の指示に注意を向けると、何だかタイミングがあはないので、一人で勝手にやらせて欲しいのだが、さう言っては気の毒な気もするので半ばされるままに、半ば主体的に手続きをする。マイレッジの登録とか領収書の発行も手順を間違はずにいつものやうにやりたいので、あまり横から説明をして欲しくないと思った。「分からない時にはお声をおかけ下さい」と言って、本人に操作を任せる方がずっと親切な気がする。だが、もしこれがとびきり美人の女の人だったら、同じやうに感じたかどうかは分からない。人に親切にしてあげる時に頃合ひを見定めるのはむつかしい。