One for all, all for one.

火 旧暦 12月11日 仏滅 戊子 七赤金星 Vincent Viktor V4 23359日目

高校で漢文の時間に、「千万人と雖も我行かん」とか、「朝に道を聞かば夕に死すとも可なり」とか、勇ましい言葉を習った。若かった僕は、そういう言葉が何となく好きであった。単純なのですぐに感動した。ほんの短いフレーズでありながら、人生の生き方や、考え方のヒントになるような言葉をたくさん習ったように思う。漢文の勉強は漢文だけの勉強ではなかった。これが英語になると、あまり、そのような自分の生き方に影響を受けるような短いフレーズを暗唱した記憶が無い。これはやはり、自分の英語力が低いからであるというより他に言いようは無いが、これからの時代には、短い英語によって自分探しをするのもひとつの方法と思う。すぐに思いつくのは三銃士の "One for all, all for one." である。こんな言葉をふっと今日思ったのは、アルジェリアで犠牲になった人たちへの追悼の言葉としてである。それは犠牲になってお気の毒というよりは、その一人一人の死の彼方に、全体的善の成就のために歴史の中で払われた犠牲がこの先如何に生かされるべきであるかということを、我々は考えなければならないと思っての言いである。