ボーナスの時期

木 旧暦5月8日 赤口 乙未 八白土星 上弦 Börje, Birger V23 22766日目

世の中では夏のボーナスの時期のようである。震災の年であるから、こういう年にはボーナスのありようはどうなのかなと気になったりする。僕も昔、日本の会社に勤めていた頃には、月々の給与の他に夏と冬に賞与をもらった記憶がある。スウェーデンに移ってからは、無論ボーナスは無い。慣れてしまうと、無い方が当たり前で、そんなことはさほど気にならなくなる。四季を大事にする日本では、四季の折々にボーナスがあっても良いのではないかと思ったりもする。給料のことを英語では salary というが、paying ともいう。給料日は payday となる。この言葉を最初に習った時は、多くの人々にとってお金をいただく日なのに支払日とはこれいかに、と思った記憶がある。pay の主語は自分でも他人でも良くて、支払いの方向は関係なしに客観的にお金の流れを見るということらしい、と思ったが、こういう時に salary という言葉を使えないのは不便な気もした。自分にとって生きていくための糧をいただく日のことをそんなに客観的な視点から眺めた言葉で表して良いものだろうかとも思った。あの震災以降、被災地では仕事をなくした人が多い。失業保険もいつまでも出るわけではないだろう。給料日に給料をいただけることのありがたさを改めて思う。日本の社会は高度成長期に比べると貧富の差が広がってきているのではないかと思うが、あの震災がその傾向をさらに助長することが無いように祈るばかりである。