大学は出たけれど

金 旧暦 12月7日 赤口 甲申 三碧木星 Hilda Hildur V3 23355日目

「大学は出たけれど」、あるいはもっと頑張って「博士号は取ったけど」、就職できない人たちがいるというニュースを聞くと、ちょっとお気の毒な気もするが、もし、自分がそういう立場だったらどうするだろうか。大学で数年間勉強したことって、長い人生をそんなに決定的なものにするほど大きなことだろうか。そもそも大学というところは純粋に学問に励む場所であるべきじゃないか。そこまできざなことを言わなくても、学生生活は社会とは切り離されて、自由な時間を過ごすことで人間に幅を作るところではないか。それなのに、この頃の学生は実社会とあまり切り離されていないんじゃないかと思われる。それは何も本人のせいではないし、ある意味ではかわいそうな気もする。そこを出れば良い就職ができるからという理由で門をくぐったものは結局良い就職につけないのではないかとも思う。社会に出る時は、今まで勉強してきたこととは全く関係なしに、全くゼロから新しい人生を出発しようという覚悟がいるのではないかと思う。自分の専門分野を特に限定しなければ逆に色々な場所にチャンスが待っているのではないだろうか。そういう自由を持てない人は、これからの時代は苦労するだろうと思う。