占い

木 旧暦 11月15日 先勝 壬戌 二黒土星 Johannes Johan V52 23333日目

年末になると、来年の運勢はどうなるだろうかと気になるものである。しかし、それが気になるのは平和に生きている証拠だ。人はもしも切羽詰って真に夢中で生きるなら、その運勢がどうなるだろうなどと思う暇もないのではないかと思う。日本へ行くと町の賑やかな通りの隅に占い師がいたりする。ちょっと不思議な光景である。Fortune teller はどの国にもいるのかもしれないし、世の中に合理的な考えだけでは説明しきれない事象があるということも多くの人の認めるところと思う。けれども、占いが職業として成り立つ国というのはかなり限られるのではないかと思う。スウェーデンでは僕は見たことがないし、運勢を記載した暦を見たこともない。占いとの関わり方の中にその国の国民性が現れるかもわからない。占いとは関係ないかもしれないが、「分からないことがあれば聞けばよいじゃないか」と平気で言う人が僕は嫌いである。たいていの場合は自分は何を分かっていないかが分からないからだ。何をどんな風に聞けば良いのかが分からないレベルの人間がものの良く分かっている人に向かって何かを質問してもまともな質問にならない。逆に言えば、正しい質問の仕方にたどり着いた時、問題はもう半分くらい解決している場合もある。占いもきっとそれと同じだ。良いことがあるだろうか、悪いことがあるだろうかなどと尋ねても、最初から自分の準備できる枠の中でしか、答は返ってこない。どうして日本では占いがあんなに流行るのだろう。