非暴力の魂

木 旧暦 5月8日 赤口 丁未 二黒土星 Bo V23 23857日目

文藝春秋電子版6月号を少し読んだ。「安倍総理の「保守」を問ふ」と言ふ記事があって、現代の日本は果たして右傾化してゐるのかと言ふ問ひに、学者や知識人や各界の著名人など百人が回答を寄せてゐた。色々な考へがあってどれも興味深かったが、僕にとって一番共感出来ると思ったのは宗教学者山折哲雄氏の回答である。ガンディーの言葉「非暴力による政治運動に身を投ずる時は、自分の命を賭ける覚悟が必要である」が引かれてゐた。重い言葉である。言論の自由が当たり前とされる現代の日本に育った僕たちには、よほど想像力を働かせなければ、この言葉の重みが分からない。敵に攻撃されたらどうするのだと質問を発する前に、日本は非暴力の国であることをもっと強く世界に向けて発信すべきではないかと思ふ。それがよその国には出来ない、ただひとり我が国だけに課せられた、69年前の被爆国日本の義務ではないかと僕は思ふ。