忍耐トレーニング(続き)

日 旧暦 8月15日 仏滅 甲午 九紫火星 中秋の名月 Den helige Mikaels dag V39 23245日目

腹の中に煮えたぎるような憤怒を抱えながらも穏やかな表情をとることの出来る人は偉いが、そもそも初めからさほど怒りを感じないのであればそれほど偉い事でもないのではないかと思うこともある。忍耐のトレーニングには、タイプが2種類あるのではないだろうか。「ならぬ堪忍するが堪忍」。これは本当のトレーニングである。けれども、初めから相手にしない、まじめに扱わないように心がけるトレーニングもある。結果として怒らないですむならどちらでも良いだろうし、そうであるなら後者の方がトレーニングとしては楽であろう。えてして「良い人ね」と人から言われるのは後者タイプが多いのではなかろうか。人間の真実がどこにあるかはおのずと別である。本が好きでたまらない人が本を読んでもそれほど偉いとはいえない。ちょっと気が進まないけど我慢してでも本を読む人が偉い。それとどこか似ている。