交友を択ぶ

月 旧暦 8月16日 大安 乙未 八白土星 Ragnar Ragna Internationrlla barndagen V40 23246日目

「誰とでも遊んではいけない。友達を選ばなければならない。」というようなことを小さい時はよく言われたものだ。「朱に交われば赤くなる。」とも言われた。だが、色々な人と付き合ってみるのも知見を広くするためには良いかもしれない。さらにはもしも、こういう言葉が、都会の上流家庭の子が、一般庶民の子達の上にお高く止まっているような雰囲気で使われることがあるとすれば、それはちょっと問題である。僕が子供の時は、まさか教育勅語を暗誦させられることは無かったけれども、家の中には戦前の価値観が色濃く澱んでいた。家から外に出るとなんだか自由で明るい民主主義の世の中である。その格差が子供の僕にはやや不思議だった。家の考えはおかしいのではないかと思うこともあった。しかし、今から思うと、「交友を択ぶ」ことはやはり大事と思う。たくさんの人と知り合いになることよりも、本当の友を持つことの方が大事ではないかとも思う。弱冠26歳で安政の大獄に消えた橋本佐内の15歳の決意の書「啓発録」にも同じ言葉が見える。

軒先に 小さき落ち葉 舞ひ入りて 天下にあらねど 秋ぞ知らるる