エレベータ

木 旧暦 8月5日 赤口 甲申 一白水星 Elise Lisa V38 23235日目

僕の職場は築百年もありそうな建物の二階にある。日本の会社に勤めていた頃は職場が戦場のように思われて、会社の中に入るとそれだけでもう風圧のようなものを感じたものだが、今の職場はもっとリラックスしている。一部屋を使わせていただいていることもあって実に快適である。しかし、あと1年ちょっとで定年であることを思うと、職場の四季がいとおしい。古い建物ではあるが、エレベータが1基あり、エレベータの周りを囲むように階段がある。エレベータの扉は二重になっていないので、箱に乗って上昇すると壁が下方へ下りていく。今週と来週はエレベータの定期点検ということで扉が閉鎖された。日本のエレベーターの場合は補修に2週間もかからないんじゃないかと思うが、お国が違うとそれぞれである。不便ではあるだろうが、僕はこのようなゆっくりした感じが好きだ。日本のエレベータは高層ビルなどで、1階から最上階まで移動するのに百円玉を床に立てても倒れないという話を聞いたことがある。僕の職場のエレベータは1階から2階まで移動する間にも倒れるんじゃないかと思う。それでも、表示器もついていない古めかしいこのエレベータは何となく人懐こい気がする。