充電口つきプリウス

土 旧暦 7月15日 先負 乙丑 二黒土星 Samuel Sam V35 23216日目

僕らの町にもトヨタの販売店がある。日本車の販売店と言っても無論日本人従業員が居るわけではない。新しいプリウスの展示をしますと広告が来たので見に行った。ハイブリッド車と言いながらプラグインで充電可能なプリウスがもうスウェーデンでも市場に出ていたのでその速さに僕は少し驚いた。給油口は左に給電口は右にある。最初の25kmを電気だけで走り、その後はガソリンと電気のハイブリッドで走るということである。遠出しない限りはガソリンをまったく消費しないですむという、ハイブリッド車でも従来のものとは一線を画した進歩が見られる。充電に必要な時間は1.5時間。すごいなと思った。当分の間これは電気だけで走る自動車より実用性が高いだろうと思う。僕は毎日自転車しか使わないから今ある車で十分であるけれども、同居人は毎日のように車を運転している。仕様をよく説明してやって、こんな車はどうかねとひやかしてみると、新しい機械は操作を覚えるのが大変で心配だから興味が無い、ということであった。欲しがりません、壊れるまでは、ということらしい。僕が若かった頃は自動車はもう完成された技術であると思っていた。デザインなどの面で新しいものは出てくるかもしれないが、このようなまったく新しい技術への展開を見せる時代が来るであろうとは予想もつかなかった。だから昔は、車は古くても動きさえすればいいさ、と単純に僕は思っていた。しかし、このような革命の進行する時代を生きているとなんだか新しいものが欲しいような気分になる。消費者をそういう気分にさせる技術の進歩とその努力は見上げたものであると思う。日本を代表する電機関連産業は軒並み沈んでいるが、自動車だけはまだ日本が頑張っているように見える。頑張って欲しいと思う。