車を替えた理由

金 旧暦 2月4日 大安 戊辰 二黒土星 Josef Josefina V11 22319日目

この次に車を買い換える時は、SAABにしたいなと、数年前までは思っていた。そのSAABもつぶれたので、スウェーデンの企業を少しでも応援したいと言う気持ちも手伝って、SAABを選びたい気持ちもさらに強く働いたのであるが、結果として僕の選んだ車種はSAABでは無かった。最近の自動車技術の動きの中で、ハイブリッド車の台頭は見逃すことが出来ない。もしも、従来の自動車技術が革新的な変化を遂げていなかったら、間違いなく僕は何年か前のSAABのモデルを選んでいたに違いない。僕にとって、車はただ動けば良いものであったから、中古車で十分だったのである。そもそも、日本の会社勤めを辞めてこの国に引越して来た当初は、ここに何年住むことになるか分からなかったし(それは今でも同じことであるが)、爪に火をともすような暮らしぶりでは、新車を購入することなど夢想だにできなかったのである。ところが、時代が変わって、僕も電気自動車とか、ハイブリッド車に興味が湧いてきた。そうなってくると、もはや中古車では希望が満たされなくなって来て、ついに新車購入というところまで行ってしまったのである。明日のことは誰も分からない。安定のように見えてあっけなく崩壊することもあれば、危なげに見えるのに結果から見ると安定していることもある。分からない明日のことを考えるよりも確かな今日を喜ぶことが大事である。されば吝嗇な暮らしにただ怏々とするよりは、より豊かな暮らしの喜びのために投資することも意義があるのではないか。それはあぶく銭の贅沢とは一線を画しているのではないか。これだけのことを思って新車購入に踏み切った。