危機管理の時代

金 旧暦 7月14日 友引 甲子 三碧木星 Arvid Vidar 二百十日 満月 V35 23215日目

エスとその弟子たちにしても、釈迦とその弟子たちにしても、孔子とその弟子たちにしても、登場するのは男だけのようである。そういえば鎌倉新仏教を築いた日蓮法然親鸞道元もみな男であった。日本史の中に落飾した女性はたくさん現れるし、卑弥呼は古代の女王でもあったが、女性がついに大きな哲学体系の祖となることはなかったようである。世の政治家や経営者には何よりもまず哲学を持っていることが求められる時代があったと思う。そしてその故に各界の要路は男で占められていたのではないかと思う。ところがいつからかそういう気風が薄れ、男はいわばだらしなくなった。だらしなくなったのは世の中が平和になったからで喜ぶべきことかもしれない。そうしてそんな中で相対的に女性が台頭した。無論女性にも文句なしにすばらしい人はたくさん居る。しかし、女性が社会で活躍できる状況とはその社会が平和である時に限るのではないだろうか。大きな災害や戦争などで人々が文明の危機に立ち向かわなければならない時は、先哲の教えをしっかりと具現した男たちにまず指導者になってもらいたい、というか、男たちにもっとしっかりして欲しいと僕は思う。これからの日本はますますその必要が切実なものになるのではないかと僕はひそかに心配している。