おむすび

月 旧暦 4月8日 大安 己丑 二黒土星 Ingeborg Borghild Annandag pingst V22 23120日目

僕はおむすびが好きだ。おにぎりもおむすびも同じものと思うが、どうもおにぎりと呼ぶ人の方が多いようである。おむすびは白くなくてはいけない。同居人におむすびを作ってもらうと必ずふりかけなどを混ぜてしまう。それで食べる楽しみが半減する。いくらふりかけを混ぜないでくれと頼んでも、そんなものがうまいはずが無いとはなから決めてかかっているものだから、どう頼んでも混ぜてしまう。自分のうまいと思うものは人もうまいと思うに違いないと思っているらしい。やっぱり本当に自分の食べたいものは自分で作るしかない。炊き上がった白いご飯に塩だけを入れて混ぜる。それもうんと多めに入れる。そしておむすびの中に入れる具は必ず梅干でなければならない。この頃はおかかだとか、昆布だとかを入れてコンビニで売っているが、あれはみんな間違いだ。形も三角や俵で無くて、両の掌を丸めて合わせた大きさの球状のおむすびが一番良い。コンビニのおむすびは海苔とご飯をセロハンで隔離しておいて、食べる直前にセロハンを外してご飯に巻くようにしてあるが、小賢しいというか、よそよそしいというか、もっと言えば馬鹿馬鹿しい。どうして消費者は反対運動を起こさないのだろう。海苔はご飯がまだ熱いうちに巻かねばならない。ご飯と海苔ははじめからひとつにむつみあってこそうまい。これが僕が一番うまいと思うおむすびの作り方である。そんなおむすびをうまいと思う人間はこの広い世界に僕ひとりだけなのだろうか。