最後のシャトル

土 旧暦6月9日 友引 乙丑 八白土星 Jörgen, Örjan V27 22795日目

30年にわたって宇宙開発をリードして来たスペースシャトルがいよいよ最後のフライトを迎えた。打ち上げにお金がかかることもあるのだろうが、ひとつの時代の終わりを感じて、僕らにも感慨深いものがある。スペースシャトルの盛衰はある意味でアメリカの盛衰を象徴的に示してはいないだろうか。グローバル社会ではある一国だけが単独で栄枯盛衰をたどるということもないだろうからそれほど心配することもないかもしれない。むしろ、日本の将来の方がよほど心配ではある。アメリカの偉大さは汎民族の偉大さであると思う。宇宙飛行士と言えば昔から軍人と相場が決まっていたものを、一般人にも宇宙飛行士への道が開かれたのは、スペースシャトルあってこそのことである。それも、自国だけでなく、あまねく世界中から宇宙飛行士を採用したところにアメリカの大きさがある。自分自身が優秀であることよりも、世界中から優秀な人材を集める力を持っていることがアメリカの強さであると思う。最後のシャトルは「アトランティス」であった。