鷗外忌

2022-07-09 (土)(令和4年壬寅)<旧暦 6 月 11 日>(仏滅 癸亥 九紫火星) Jörgen Örjan 第 27 週 第 26820 日

 

森鷗外が亡くなって今日は百年目。森鷗外は夏に、夏目漱石は冬に亡くなった。いづれも亡くなったのは大正年間であるが明治時代の代表的な文豪である。さだまさしの歌のどこかに「鷗外」が出て来たように覚えてゐる。次から次へと気鋭の作家が登場するので、古い作家は読まれる機会が少なくなるのかなと思ふ。さういへば昨日は裕計忌で、福井出身の文学者多田裕計の命日であった。その命日が季語にまでなる作家や詩人は、没後ではあっても、名誉なことであらうと思ふ。ところで、菊池寛は自身が作家であったばかりでなく、文芸春秋社を興し、芥川賞直木賞を創設し、菊池寛賞まで残すほどの大きな仕事をした人であるが、その命日(1948年3月6日)が暦の上で〇〇忌のように現れない。僕が知らないだけで本当はあるのかな。お名前が一字なので、「寛忌」としにくかったからかな。与謝野寛と間違へられるからかな。いや与謝野寛には「鉄幹忌」(1935年3月26日)がある。与謝野晶子も「晶子忌」(1942年5月29日)があるにはあるが、こちらもあまり聞かない気がする。ちょっと不思議な気もしたのでついでに書いてみた。

夏木立の間を散歩する