丸岡図書館

火 旧暦 6月30日 大安 丙辰 二黒土星 Karin Kajsa V31 24636 日目

この頃、ちょくちょく町の図書館へ行く。家から500メートルほどしか離れてない。近いところに立派な設備があるので利用しない手はない。クーラーもあるし、雰囲気が静かであるので、いつも夕方になってから大きな机の隅を借りてちょこちょこと作業をさせてもらふ。隣でどこかのオッさんがクロスワードをやってることもあるし、純真な女子学生が英語などの勉強をしてゐる向かひに座ることもある。中野重治記念文庫が同じ建物の中にある。郷土が輩出した日本文学史上の人物であるのに、僕はほとんど読んでないので、その意味でちょっと敷居が高いのであるが、それは気にしないことにする。思想的に幼い僕は、プロレタリア文学の系統をあまり読みたいと思はない。中野重治は確か中学校の校歌も作詞したが、僕が卒業した時は学校が合併創立された直後であったので、僕の卒業した年にはまだ校歌ができてなかった。式典などで校歌を歌ふ場面では、昭憲皇太后の「金剛石も磨かずば・・・」を歌ったと記憶する。中野重治が亡くなったのは 1979年8月24日のことである。その命日は「くちなし忌」と呼ばれる。今年もその日が近づいた。