プログラムの更新

水 旧暦 6月11日 仏滅 辛酉 六白金星 Karin Kajsa V31 25012 日目

何事もめまぐるしく移り変はるこの時代に、新しい電子機器を買ってもやや安心してゐられるのは、メーカーがソフトウエアの更新を随時促してくれるからだ。実際、例へば僕が自分用の iPad を買ったのは5年前で、その間にも技術の進歩は目をみはるものがあるけれども、その都度プログラムを更新して来たおかげで、今でも当時の iPad を使ふことはできる。「今のままの機能で十分だから、もうこれ以上更新しないでよ」と時々同居人に言はれることがある。気持ちは良くわかるが、それはさういふ訳にも行かないのが悩ましいところである。昨日書いたはてなカウンターWindows XP の様にある時期が来たら「サポートサービスを終了します」と言はれてしまふ場合もあるが、大抵はプロブラムの更新がいつまでも続けられる。よく考へればこれは終はりのない旅だ。どこかに「上がり」といふ到達点があってくれて、そこまで行けば後は永遠にそこにとどまってゐられる様なものではないのだ。若い時は何とも思はぬプログラムの更新作業であるが、高齢者になるにつれて億劫に感じられることもあるかしれない。あゝ、僕の描く昭和の夢、冬にはこたつとみかんだけがある暮らし、、、。憧れの隠居生活は永遠に来ないかもしれない。

プログラム おはりなき世の めでたさよ