南アフリカの電力事情

金 旧暦  11月 29日 先負 庚子 四緑木星 Stefan Staffan Annandag jul V52 21871日目

日本からのテレビ放送をつけてみる。テレビをいつもほとんど見ないのであるが、早朝は良い番組をやっていることがあるのでスイッチを入れてみた。すると南アフリカの電力事情について紹介されていた。驚いた。あの国では電力が足りなくて地域を順番に指定して計画停電を実施しているということである。経済成長に伴って電力需要が急速に伸び、供給が追いつかずに停電させなければならないという。発電所の建設には計画も含めると何年もの年月がかかるから、国家百年の計が無ければ電力の安定供給は実現しない。にわかな対応ができないのである。電気の使い方は人々の生活優先でなければならないと思うのであるが、現実は反対の方向に向いている。スラム街があって、電気も来ていないところもある。人々は電気を待ち望んでいるが一般市民への電気代は高く設定されているという。毎日のように停電したら、あらゆる活動の能率が著しく落ちるに決まっている。安全も脅かされる。病院などどうしているのか気になるところである。日本では停電はほとんど無い。ありがたいことであると思う。しかし、将来はどうであろうか。今は経済が落ち込んでいるので、電力需要が伸びることは無いと思うが、柏崎の例のように地震発電所がやられてしまうこともある。その復旧には長い年月がかかる。そうして、何よりも、燃料はいつまで安定に供給されるのかという長期的な課題もある。多様な発電方式を幅広く取り入れることは大事であると思う。気がついた時には遅かったということにならないようにするためにはどうすれば良いか、よその国の例から学ぶことは多いように思われる。