人生における移動の時間

月 旧暦7月1日 先勝 己卯 六白金星 新月 Kaj 21370日目

旧暦で今日から7月である。お盆の季節。日本では高速道路で大きな事故が起きている。僕もあちこち移動する人間であるが、人生における移動の時間というのは巨大な無駄ではないかと思う。人間はひとつの場所を動かずに、徒歩で移動できる距離だけを行動半径として生きていくことができたらどんなに気楽であろうかと思う。NHKの番組「経済羅針盤」で軽自動車仕様のキャンピングカーの紹介をしていたが、あんな車が欲しいとは全く思わなかった。僕のような人間が増えると経済は駄目になってしまうが、毎日が昨日と同じことの単調な繰り返し。それで良いじゃないか、と思う。きっと僕には吟行もできないし、片雲の風にさそはれて、漂白の思ひやまず、ということもない。毎日同じことの繰り返しの中でもどこか楽しい。決して退屈することは無い。退屈したら歌を歌えば良いじゃないか。こんなことを思うのはやはり老いたせいであろうか。それとも日頃から移動することが多すぎるためにその反動で動きたくないと思っているだけであろうか。

同じ空 同じ雲とて 無二の秋