Duolingo

2019-06-02 (日)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 29 日>(友引 庚午 三碧木星) Rutger Roger 第 22週 第 25679 日

 

日本ではどうか知らないが、こちらでは大抵の若い人は Duolingo を知ってゐる。語学を勉強するための無料(プラスを希望する人は有料)のソフトウエアである。僕はスウェーデンに長く住んでるのだが、スウェーデン語のレベルは人から呆れられるほど、まことにお恥ずかしい次第である。でもそれをそのままにすることはもっと恥ずかしいことである。もう少し何とかしなければと思って、できるだけ毎日少しづつこのソフトウエアでスウェーデン語の勉強をしてゐる。無料の範囲でやってゐる。世界の多くの言語に対応し、日本語ももちろんある。だが、日本語を基にしてスウェーデン語の勉強をするにはやや無理がある様に思ふ(ただし、技術は日進月歩なので今では随分良くなってゐるかもしれない)。英語を基にしてスウェーデン語を学ぶにはとても良いと思ふ。このソフトウエアは日本人にとって、第二外国語の勉強に向く気がする。スマホにも Duolingo のアプリがあるが、単語や文のスペルを入力するにはリアルのキーボードが便利であるので、僕はもっぱらコンピューター上だけで利用してゐる。数日前に、あなたは Bronze League に登録されましたといふメッセージが来た。見ると画面の右側に自分の順位が出る様になった。他にもたくさん勉強する人の名前が出てゐて、誰が何点のレベルまで勉強したかわかる様になってゐる。昔高校時代に模擬試験の結果が出るたびに高得点者一覧が発表されたが、あれを思ひ出してしまった。勉強しなければ得点が上がらず、自分の順位は次第に下がる様にできてゐる。それがオンラインで、殆どゲームの世界だ。このゲームのために、この頃少し勉強する時間が増えたかもしれない。

 

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Stockholm で。夏の海で泳ぐ人もちらほら見かける。ただし、水は冷たい。

 

朝の腰痛


2019-06-01 (土)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 28 日>(先勝 己巳 四緑木星) Gun Gunnel 第 22週 第 25678 日

 

体の調子が良くないな、と気づくのは大抵朝起きた時である。午前中までは元気だったのに午後から急にだるくなったといふ場合も無いではないが、夜のうちに寝冷えなどで体温が下がって調子が悪くなることが多い。人間は寒いだけでは風邪をひかない、と言ふ人もあるが、体温が冷えると抵抗力が弱まって病気になりやすいと思ふ。腰痛を感じるのも朝起きた時である。重いものを持った瞬間に急にぎっくり腰になる場合もあるが、それの予兆として、ぎっくり腰になりやすい前兆が体に感じられることはあると思ふ。どんな寝方が悪かったのかはわからないが、「おや、今日は腰の調子が悪いぞ」と感じる朝がある。それは寝過ぎが原因だらうか。特に痛みはないのだが、椅子から立ち上がる時などに、サッと背筋を伸ばすことができなくて、ヨロヨロと開いた足取りで数歩を歩むうちにようやく背中が伸びる。これをはたから見ると、いかにもジジくさく見えるに違ひない。もうジジなのだから、ジジくさく見られるのは仕方ないのかな。

 

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小鳥はひっきりなしに餌を食べに来る。

 

もみじの枝をバッサリ伐採

2019-05-31 (金)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 27 日>(赤口 戊辰 五黄土星) Petronella Pernilla 第 22週 第 25677 日

 

台所は西に面してゐる。昔、布施明の歌であったか「西日だけが入るせまい部屋で二人」といふ歌詞があったが、ちょっとそんな感じかな、違ふか。窓の外には2階に住む人のベランダが張り出てゐるので、深い庇になってゐる。その庇を利用して小鳥の餌を吊るすと、小鳥がひっきりなしにやって来る。時には大きな鳥が、俺にもよこせ、とやって来る。その先に、イチョウともみじが枝を伸ばしてゐる。いづれもここに引っ越してから同居人が植えた木だ。イチョウは若葉の出るのが遅いのだが、この頃、出し始めた。もみじの方は、遠慮会釈もなしに枝を広げるので、鬱陶しく感じる様になった。それで、同居人と、もみじの散髪をした。適当なところにノコギリを入れて枝を落とす。専門家から見れば変な切り方かもしれないのだが、ともかくも木といふものは人間が手入れをしてやらねばならぬものだと思ふ。庭木のゴミはすぐにたくさんになるので、自動車に乗せて Björshult といふ近くのゴミ処理場に持って行って捨てた。ゴミはできるだけ出さない様に心がけてゐるのだが、やむを得ない。昔は世の中にプラスチックもなかったし、家で出るゴミはみんな自分で処理したものだ。ゴミを集めに来てもらへる時代になってから、「本来自分で処理しなければならない」と考へる人は殆ど居なくなった。自分でなんとかしようと思っても焚き火は禁じられてゐるし、どうにもできない一面がある。ゴミ処理場へ行くとそんなことを思った。

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左近のもみじ、右近のイチョウ。桜と橘に非ず。

 

Kristi himmelsfärdsdag

2019-05-30 (木)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 26 日>(大安 丁卯 六白金星) Vera Veronika Kristi himmelsfärdsdag 第 22週 第 25676 日

 

復活のイエスが天にあげられたとされる日。スウェーデンでは祝日となってゐる。北欧で最も良い季節はこの時期ではないかと思ふが、今日は午後になって曇りがちで風も吹いた。この季節はもう朝の3時頃に窓の外が明るい。体力がついていかないのでそれからもまた寝るのであるが、、。

ところで昨日は Veterandagen と言って、軍隊の記念日であった。veteran といふ言葉には、ある特定の分野で経験豊かな人といふ意味があるが、その他に、従軍した経験を持つ兵士といふ意味もある。祝日ではないのだが、flaggdag と言って旗日である。バスも両肩に小さな国旗を掲げて走る。戦争に身を捧げた軍人たちを顕彰する日であって、その意味では日本でいふなら靖国神社に祀られた人たちの記念日の様なものである。日本では戦前には海軍記念日があって、5月27日とされてゐた。昨日の 5月29日に割と近い日である。もし日本でこの日が再び旗日になってバスが日の丸を掲げて走る様なことになれば問題になるに違ひない。戦争を知ってゐる人が「私は子供の時軍国少年・軍国少女でした」といふのは危なくないのだが、戦争を知らない世代がその真似をして軍国少年・軍国少女になることは恐ろしいことである。戦後ずっと効き過ぎて来たブレーキが緩むと、今度は反対向きの極端に向かって暴走するのではないかと心配である。

 

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午前中は晴れてゐた。

 

Amundsen

2019-05-29 (水)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 25 日>(仏滅 丙寅 七赤金星) Yvonne Jeanette Veterandagen 🇸🇪 第 22週 第 25675 日

 

ロアルド・アムンゼンは人類史上初の南極点到達を成し遂げたことで有名なノルウエイの探検家である。その映画が来たので同居人と見に行った。ノルウエイの映画で、スウェーデン語の字幕スーパー。どんな風に撮影したのか、高倉健南極物語を思はせるところもあったが、探検のサスペンス的な面が多かった。が、それだけではなくて兄弟の確執とか愛とか人間的な面の描写も多かった。犬を連れて探検に出るのだが、その犬を食料にする場面もあって、犬の気持ちになってみればやりきれない。南極探検ではイギリスのスコットとの先陣争ひもあり、当初は北極探検遠征の辞令を受けながら、目標を秘匿して出発し、途中で行き先を南極に変更してしまふ。独自の判断でそれを部下たちに告げる一面はあたかも明智光秀の「敵は本能寺にあり」を思はせる様でもある。遠征隊の出資者からは「これはもはや遠征隊ではない」と言はれてしまふ。だが、極地の探検は可能な季節が限られるであらうし、よくわからないところもあった。映画としては面白かった。

 

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今年も「シャクナゲ」が咲き始めました。スウェーデン語では Rhododendron - これが覚えられない。

 

屋外プールオープン

2019-05-28 (火)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 24 日>(先負 乙丑 八白土星) Ingeborg Borghild 第 22週 第 25674 日

 

昨日の月曜日から屋外プールがオープンした。屋外プールは 50m あるので広々とした感じがある。この日を僕は待ち望んだ。けれども昨日今日はまだ寒くて時々雨も降る。昨日は気温が 10 度しかなく、利用してゐる人を見かけなかった。今日は 15 度あったが、やはり誰も利用してゐない。それでも昨日よりは暖かなので、僕は誰も居ない外のプールに入ってみた。浸かってしまへば水はさほど冷たくない。他に誰も居ない 50m プールをひとりで泳ぐのはまことに贅沢な気がした。いつもの様にゆっくりと手足の円運動をするだけで、筋肉を鍛へるほどの運動ではない。年寄りはそれで良いのだ。それでも気分がのって強く手を引き寄せてみるとスッと体が前に進むのを感じた。5往復で切り上げて、あとはサウナで体を温める。サウナもひとりきりの時間。シャワー室も脱衣室もシンとしてゐた。ありがたい午後を過ごした。

 

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他に誰も居ない 50m プールをひとりで泳ぐのはまことに贅沢な気がした。

 

新しい滞在許可証

2019-05-27 (月)(令和元年己亥)<旧暦 4 月 23 日>(友引 甲子 九紫火星)下弦 Beda Blenda 第 22週 第 25673 日

 

先週の火曜日に Örebro へ出かけて滞在許可証を更新するための手続きをして来た。同居人と二人で行った。顔写真を撮られて、指紋登録をして、サインするといふ手続きである。全部電子的に処理される。滞在許可証の表記は永住許可になってゐるのだが、それでも5年に一度、UT-kort と呼ばれる滞在許可証を更新する必要がある。これまでの UT-kort は6月 24 日に失効するのでそれまでにと思って、行ってきた。担当官からは、新しい UT-kort は2週間ほどで自宅に郵便で届きますと言はれたが、6日で来た。昔はビザはパスポートに貼られたのだが、今はパスポートとは別のプラスチックカードになってゐる。手元に新しい UT-kort が届いたが、手数料の請求書が入ってない。請求書は後で別の郵便で来るのだらうか、それとも無料なんだらうか。5年前の時はどうだったかなと思って、過去の家計簿を開いてみたのだが見つからなかった。もしかすると無料なのかもしれない。実質的な費用は結構かかると思ふのだが。

 

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プールの前にある照明灯