2025-08-13 (水)(令和7年乙巳)<旧暦 閏6 月 20 日>(先勝 甲寅 四緑木星) Kaj 第 33 週 第 27946 日
僕らが子供の頃には理科の時間にプレートテクトニクスといふ概念を学ぶことはなかった。地球の内部は中心部に核(コア)があり、その外側にマントルといふ層があり、そのまた外側に薄く地殻がある。この地殻は結構ダイナミックで、薄いといっても厚さが数十kmに及ぶ岩盤(プレート)が十数枚に分かれて地球の全表面を覆ってゐる。そしてそれらがじわりじわりと移動してゐる。それぞれのプレートは押し合ひへし合ひして長い年月のうちには大陸が移動する。インド亜大陸とユーラシア大陸の間には5000万年前には海があったのだが、インド亜大陸が北上してユーラシア大陸に衝突し、それまで海底であったところが押し上げられてヒマラヤ山脈ができたのだといふ。日本列島はといへば、太平洋プレート、フィリピンプレート、ユーラシアプレート及び北米プレートの4枚のプレートが相接してをり、それらの境界に日本海溝、相模トラフ、南海トラフなどがあるといふことである。このプレートたちが日本へ押し寄せる姿といふのは、幕末にペリーが浦賀にやってきたり、北からはロシアが来たり、イギリス・フランス・オランダなどとも開国を迫られた状況と僕の中では重なり合ふものがある。諸外国がそうっとしておいてくれれば日本はもっと平穏であったかもわからないのだが、それはできない相談であった。日本列島の下に潜り込んで移動するプレートたちにもそうっとしておいて欲しいのだが、さういふわけにもいかなくて、いづれ日本に大きな地震や火山活動が起きてしまふ。そうっとしておいてくれよ、と言へないのがつらいところだ。
